団体紹介

>> 設立の経緯

かつて東京の緑は、その多くが林業や農業、信仰など人々の生活とのかかわりの中で豊かに育まれていました。しかし、都市化の進展に伴う市街地の拡大、生活様式の変化等により、これらの緑は急速に減少し、人々と緑との関わりも希薄となり、今やかつての武蔵野の面影を残す屋敷林、東京の成り立ちを表す崖線の緑、丘陵地の里山の緑などは、都民にとってかけがえのない存在となっています。

このような既存の緑、とりわけ民有地の緑を守る取組を強化するため、2010年5月、東京都は区市町村と合同で「緑確保の総合的な方針」を策定し、行政のみならず都民やNPO、企業など多様な主体と連携しながら緑を保全する取組を開始しました。

私たちは、この取組の趣旨に賛同するものであり、民間の立場からもさらに東京に残された緑の保全の重要性を広め、緑を守る機運を高めていくべきと考えます。そのためには、これまでも各地で行われてきた緑を守る取組をより一層拡大していくと同時に、失われつつある人と緑との関わりをもう一度結び直すとともに、緑の保全に取り組む人々を結び付けていくことにより、運動の力としていく必要があります。 そこでこの度、この目的を達成するため、東京の緑を将来に引き継いでいくことを願う様々な立場のメンバーが集まり、「東京の緑を守る将来会議」を設立いたしました。

*「緑確保の総合的な方針」についてはこちらをご覧ください。

>> 活動の目的

緑確保の総合的な方針」の趣旨を踏まえ、東京に残る緑を都民共有の資産として将来に引き継いでいくため、地域の市民団体をはじめ、都民や緑地の所有者、企業等による緑の保全活動を支援するとともに、これに関わる各主体間の連携、協働を進めることにより、緑を保全する重要性や必然性について社会の機運を高め、社会的な合意形成を促進し、もって東京の緑の保全に寄与します。

>> メンバー紹介

【運営会議メンバー】 (2014年4月時点)

佐藤 留美
NPO法人 NPO birth(バース)
(東京の緑を守る将来会議 代表)
宮奈 由紀子
NPO法人 NPO birth(バース)
(東京の緑を守る将来会議 事務局長)
中倉 美奈子
NPO法人 NPO birth(バース)
(東京の緑を守る将来会議 事務局)
小野 弘人
一般財団法人 セブン-イレブン記念財団 地域活動支援事業マネージャー

【アドバイザー】 

横張 真
東京大学大学院都市工学科 教授
大塚 高雄
元東京都都市整備局緑地景観担当 参事
澁澤 壽一
NPO法人 樹木・環境ネットワーク協会 理事長
池邊 このみ
千葉大学大学院環境造園学領域環境造園デザイン学分野 教授